奈良県鍼灸師会は法人設立60周年を迎えました

 本会は、大正10年に初代水野教空会長を選出して発足し、昭和32年に第8代下本宏会長により社団法人を創設され、更に公益法人制度改革により平成25年4月より「一般社団法人 奈良県鍼灸師会」に移行し、ここに法人設立60周年を迎えることができました。
 半世紀以上にわたる歳月、今日の礎を築いて頂いた歴代会長をはじめ、会員諸先輩のご尽力とご貢献に敬意を表すと共に、医療関係ならびに鍼灸業界の皆様の温かいご支援とご指導のお蔭でありますこと厚く感謝申し上げます。

 さて現在、わが国は急速な少子高齢化、時々刻々と変化する社会環境に伴い、国民の健康に対する関心の高まりと共に、安全で安心かつ信頼できる質の高い医療が求められています。
 県民が住み慣れた地域で暮らしながら、安心して必要な医療が受けられるよう医療や介護の専門職が連携して、必要なサービスを提供する地域包括ケアシステムのメンバーの一員として私たち鍼灸師も今後、貢献して行かなければなりません。
 また「2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会」の開催に向けて、全国的にスポーツ人口が急増している中、今後益々「スポーツ鍼灸」の活躍の場が広がるものと思われます。
 更に近年、全国各地で発生する様々な災害に対し、多職種と連携協力して災害時の支援活動に対応できる鍼灸師の養成が推進されています。

 鍼灸医学は、古くから国民に受けいれられた伝統医療として国民の健康保持と増進に大きく寄与して参りました。
 本会と致しましては、この記念すべき法人設立60周年を新たな節目として、今後も奈良県民の皆様の医療と健康、福祉に貢献できる医療人として、また信頼される鍼灸師として、この伝統ある鍼灸医学の研鑽と資質の向上に尚、一層精進して参ります。

一般社団法人 奈良県鍼灸師会
会長 石田 善紀


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